ハンターへの道のり

新人会員H君が、狩猟に興味をもち、猟場で活躍するまでの軌跡をレポートします。




狩猟との出会い
・ある日、ふと狩猟イベントの告知を目にして、軽い気持ちで参加してみることに・・・・。
「参加者いるんだろうか?」と思いながら行ってみると・・・・。意外にもこのときは大盛況だった。 イベントでは、狩猟をやっている方々の様々な話がきけた。 猟期?半矢?止め刺し?今まで周りに狩猟をしている人がいなかったので、見聞きするものすべてが新鮮だ。


・「狩猟をはじめました」みたいな本を買ってみる。山を歩いて野生動物に遭遇すること、これまで街中で生活してきた 自分には無縁の世界たが、果たして自分にもできるのだろうか?


・狩猟イベントで勧められた猟友会の「青年部射撃大会」に行ってみる。 若い人は自分のゲームで忙しいので、ベテランの方から、狩猟のこと、狩猟免許の試験などについて教えてもらう。

試験と手続き
・狩猟を始めるとなると、特に銃猟の場合、手続きが多く時間も費用も結構かかる。このことにかなり躊躇したが、 しばらく考えたあと、とりあえず途中まででもやってみようと決意する。

銃を使って狩猟を行う場合、狩猟免許のほかに警察(公安委員会)から猟銃の所持許可を得る必要がある。


狩猟免許の取得 猟銃の所持

・渡島総合振興局に狩猟免許試験を申し込みに行く。受験するのは「第1種銃猟免許」にした。


・猟友会の事務所に行って、予備講習の申し込みをする。警察の手続きで必要な診断書の情報なども教えてもらう。


<予備講習>
午前中は講義形式で知識試験の勉強、前半と後半に分けてみっちり狩猟の基礎知識を勉強する。 午後は模造銃を手に取って、技能試験だ。銃の組み立ては、気持ちが焦るとなかなかうまくいかない・・・。 何度も繰り返し、講師の方から合格のお墨付きをいただいたら終了となる。 翌週の受験を一緒に受ける知り合いもでき、新しく狩猟を始める人どうしの情報交換がはじまったのも この予備講習で得た大きな収穫だ。





<狩猟免許試験>
8月最初の暑い日曜日、渡島総合振興局に。このときは受験者が多く、一日を通じて結構待ち時間が多かった。 午前は知識試験、合格したら適正試験という流れだ。まずは無難にクリア。しっかり勉強しておいてよかった。 午後は技能試験。鳥獣の判別、テンポよく答えられた!距離の目測、初めての場所は難しい・・・。 銃の取り扱い、あっまずい、無意識に引鉄に指が入ったような気がする!! 緊張の中、予備講習で教わったことを必死に思い出し、 なんとか一連の試験を終えた。


・試験の約1週間後、無事に合格通知と狩猟免許が自宅に届いた!!まずは第1関門を突破だ。



・狩猟免許取得と同時並行で、猟銃を所持するための手続きを進める。 一番最初は、悪いことをしていないのにちょっとドキドキしながら警察署へ、まずは初心者講習の申し込みをする。 ここでも、テキストを受け取り、初心者講習までの期間、しっかり予習をする。



<初心者講習>
講習後のテストで50問中45問正解すると合格という条件だった。噂によると他の会場で合格率が17%だったとか・・・。 ここで落ちたら、次のチャンスは数か月後、聞き漏らしのないよう集中して講習を受け、最後のテストを 何とか合格!!


・この頃、狩猟免許の合格通知が届いたため、その報告も兼ねて猟友会の事務所に行く。 ここで、教習射撃の申し込み方、教習射撃の際の散弾の買い方などを教えてもらう。 様々なタイプのある銃についてのアドバイスももらえた。


<教習射撃>
弾の譲受許可がでたら、火薬店で散弾を購入していざ射撃場へ。教習ではまず散弾銃の安全な取扱い方法や、 標的の狙い方について徹底的なレクチャーを受ける。ここでの合格条件は、数枚のクレーを割ること。 無事にクリアし、教習修了証明書をもらう。






<所持許可申請>
銃砲店で銃の予約をして警察に申請すると、約1か月かけて審査が行われ、特に素行?に問題がなければ、 ようやく晴れて所持許可が下りる。




ようやく狩猟!
・銃猟を行う場合、狩猟免許に加えて、所持許可が出て銃を手にしたら、ようやく狩猟登録ができる。
猟友会の事務所に書類を提出し、狩猟税や会費を支払う。数日後、無事に発行された狩猟者登録証と狩猟者記章を受け取る。 いよいよハンターの仲間入りだ。

・ゆっくり進めたH君、ここまで9か月(早い人は4か月程度)の長い道のりを経て、 ようやく狩猟ができるようになった。

・年末の寒い朝、ベテランハンターに連れられ、初めての猟場に・・・・。

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